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Adobe XD 2017年登場機能まとめ

by Kazuma Sekiguchi

これは「Adobe XD Advent Calendar 2017」の1日目の記事として公開するものです。

2017年に正式にCC1.0としてリリースされたAdobeXDですが、ものすごいスピードで機能実装、拡充が行われています。ここでは全ての機能を上げていくとキリが無いので、ある程度主観を交えながら、今年のXD機能実装を振り返ってみたいと思います。個人的に一番大きかった変更は、Experience Designという名前がすっかり消えてXDという名前だけになったことでしょうか。
月ごとに分けて紹介しますが、現時点(12月時点)で改善が予告されているものは※で追記しておきます。

1月にリリースされた機能

この辺りは、リリースされたばかりのWindows版の機能拡充に注力されていました。
既存からの一番大きい機能追加は、コメント機能でしょう。共有したプロトタイプに対して、ピンを立ててコメントを付けることができますが、ゲストとしてもコメントができるようになった点です。これにより、XDを所有していないユーザーでもプロトタイプを確認し、コメントを付けれるようになっています。
もっとも、コメント機能は、「デザインを変更してアップしても元の位置にピンが立つ」、「コメントに対する変更が分かりづらい」などが指摘されているため、今後改善されることが期待されます。

2月にリリースされた機能

1月に追加されたコメント機能が拡充され、アートボード上にピンを立てられるようになったのが、2月リリースです。ほかはWindows版の機能拡充に注力されています。

3月にリリースされた機能

コメント機能の拡充がされ、挿入されたコメントに対して、解決済み設定をすることが可能になっています。コメントは解決済みと未解決のものをフィルタ表示することが可能です。解決済みのコメントはプロトタイプの作成者及びコメントの挿入者のみ確認することが可能です。
※プロトタイプの共有及びコメント機能は便利ですが、パスワードによる保護ができないため、セキュリティを気にする環境では使いづらい物になってしまっています。これは今後改善されることが予告されています。

4月にリリースされた機能

4月はWindows版の進展に完全に力が注がれたようで、新機能は無しでした。VisualVersioningの概念が公開され、今後クラウドベースの機能拡充が行われることが予告されました。ただ、VisualVersioningは未だに機能提供されていません。

5月にリリースされた機能

コピペ機能が拡充し、プロトタイプモードでオブジェクトを複製したときにワイヤーも合わせてコピペされるようになりました。これによって、コピペしたときにいちいちワイヤーを張り直す必要も無く、設定されているインタラクションもコピペされるため、作業の効率が向上しています。
オブジェクトをアートボードの外で作成して、ワイヤーを張っておき、それを複数のアートボードに貼り付けることで一気に完成させることも可能になりました。

6月にリリースされた機能

シンボルのオーバーライドと一括更新機能が搭載されました。シンボルは既に搭載されている機能で、ここで上書きが可能になっています。テキストとビットマップは個別に設定可能なため、シンボル内のテキスト及び画像は他のシンボルと変更することができます。これでもシンボルは有効なため、他の部分はシンボルに変更があれば、反映されます。
更新したテキストとビットマップを他のシンボルにも反映させたいときは、「すべてのシンボルを更新」を利用することで可能です。

7月にリリースされた機能

この月はリリースがありませんでした。

8月にリリースされた機能

アセットパネル機能(これ以前のシンボルパネル)がリリースされました。カラー、文字スタイル、シンボルなどを一気にパネルで管理することが可能になりました。カラーなどをアセットで管理することで、アセット上で変更すると共通して適用させたカラーは一気に変更、更新されます。これにより、デザインの一気な修正が容易に可能になっています。
CCライブラリパネルが搭載されたのもこのリリースです。PhotoshopのファイルなどをCCライブラリパネルを経由して貼り付けることで、Photoshopなどで作成されたファイルを貼り付けることが可能です。また、Photoshopなどでファイルを更新すると、XD上でも更新されます。CCライブラリで共有することができる、カラー、文字スタイルなども同様に利用可能です。
CCライブラリが利用できない環境があるので、ここをどうやって解決して貰えるのか、この辺りは今後に期待です。
スタイルのペーストができるようになりました。オブジェクトに適用したスタイルだけをコピペすることが可能です。これにより、オブジェクト同士のスタイルを容易に統一できるようになっています。同じように、プロトタイプモードでインタラクションのペーストも可能になっています。ワイヤー及びインタラクションをコピペすることが可能になっています。前のリリースではオブジェクトを複製することで、ワイヤー及びインタラクションを含んで複製できましたが、このリリースで、オブジェクトの複製をしなくて済むようになっています。

9月にリリースされた機能

この月もリリースありませでした。10月に正式版がリリースされたので、その準備のためでしょう。

10月にリリースされた機能

XDの正式版、XD CC1.0がリリースされました。アイコンが角丸になりました。

11月にリリースされた機能

11月のリリースでのアップデートは結構意欲的です。
レイアウトグリッド機能が実装されました。Bootstrapなどのグリッドシステムを利用している環境では便利な機能で、オブジェクトを配置するためのグリッドを自動的に作成してくれます。吸着機能も有しているため、配置も容易にできるようになっていますし、自動的にスマートフォンとPCサイズでグリッド数も変わるなど細かい配慮もされています。個人的には、グリッドとオブジェクトの表示を逆にしてくれる(現在はグリッドが上に描画される)と嬉しいです。
なぜか実装されていなかったJPEG書き出しですが、JPEG書き出しがサポートされたのもこのリリースです。品質をプルダウンから、または数値を指定して書き出すことが可能です。但し、プレビューなどは無いため、どのくらいの画質で書き出されるかは試してみるまで分からないのが残念なところです。
デザインスペックもサポートされました。まだβ版という触れ込みですが、プロトタイプを共有することで、オブジェクトの位置、大きさ、それぞれのマージン、色などあらゆる情報を入手することが可能です。これまでのようにXDのファイルを開いて、サイズを測って・・・、というプロセスを一気に飛ばすことができます。まだβ版なので、今後も使いやすくなることでしょう。
エリアテキストとポイントテキストを変更できる機能、Windowsでのタッチパネル搭載機におけるパンとズーム機能の実装など多岐に渡ります。
※テキストの下線はリリースが予告されているため、近いうちリリースされるでしょう。またレスポンシブデザインをサポートする機能もリリースが予告されています。インタラクション系も種類が増えるほか、アートボード上でオーバーレイするアニメーション効果なども実装予定になっています。多くの実装希望がある、固定配置機能はどうも先送りされたようなので、プロトタイプ関係の機能追加はもう少し先かも知れません。

書いてみて改めて機能の拡充スピードに驚かされています。利用者が増えてきたことで、さまざまな改善要求が出されているXDですが、今後もこのスピードで機能が拡充されていくこと期待しましょう。

参考にした記事

『最新機能|Adobe XD CC』http://www.adobe.com/jp/products/xd/features.html
『Adobe XD 正式版がついにリリース!CCライブラリで画像もPhotoshopと連携 #AdobeMAX #AdobeMAXJP』https://blogs.adobe.com/creativestation/web-welcome-adobe-xd-cc
『Adobe XD CCに今後追加される機能は?#AdobeMAX #AdobeMAXJP』https://blogs.adobe.com/creativestation/web-whats-next-for-adobe-xd-cc


Kazuma Sekiguchi
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